6度目の仁和寺で3連勝へ
― 竜王戦第3局の見どころ
第39期竜王戦七番勝負・第3局 (11/3-4 総本山仁和寺) の見どころ。藤井竜王は2勝0敗で迎える先手番。仁和寺での対局は2021年から毎年続き、今回が6度目です。
仁和寺で3連勝へ
第39期竜王戦七番勝負の第3局が、11月3日・4日の二日制でおこなわれます。
舞台は京都市右京区の総本山仁和寺。 2連勝の藤井聡太竜王(24歳)に、服部慎一郎七段(27歳)が挑みます。 持ち時間は各8時間。先後が入れ替わり、藤井竜王は先手番です。
2連勝のあと
藤井竜王の竜王戦七番勝負は、第2局を終えて通算22勝4敗になりました。 第3局に限ると、これまでの5期で5勝0敗です。
番勝負を2連勝で始めたのは今回で23度目。 これまでの22度は、すべてそのままシリーズを制しています。 3連勝で始めたシリーズは19度あり、こちらもすべて制してきました。
先手番の竜王戦
竜王戦七番勝負の先手番は、13勝0敗です。 第34期から第38期で12勝、今期の第1局で13勝目を挙げました。
服部七段との対戦は7局で、藤井竜王の6勝1敗。 先手番の4局はすべて白星で、今期の第1局もその1つでした。
6度目の仁和寺
仁和寺での竜王戦は、2021年の第34期から毎年続いています。 藤井竜王はここで5局を指し、5勝0敗。 先手番は4局で、いずれも勝っています。
京都府での番勝負は11局で11勝0敗。 仁和寺の5勝に、伏見稲荷大社の王将戦とウェスティン都ホテル京都の王座戦で2勝ずつ。 福知山城天守閣と京都競馬場の竜王戦でも1勝ずつです。
御室御所と嵐電
仁和寺は888年、宇多天皇が完成させた寺です。 出家した宇多法皇がここに住んだことから「御室御所」と呼ばれました。 対局室の宸殿(しんでん)は御殿の中心で、1914年に再建された建物です。
国宝の金堂は、京都御所の紫宸殿(ししんでん)を江戸時代の寛永年間に移してきたもの。 名高い御室桜は4月20日過ぎに満開になる遅咲きで、背が低いのは岩盤が固くて根を深く張れないためだそうです。 11月の境内は紅葉で、2日の前夜祭は紅葉のライトアップつきです。
最寄り駅は、嵐電北野線の御室仁和寺駅。山門まで徒歩2分です。 木造の駅舎に旧字体の駅名板が残り、2007年までは「御室」駅でした。 駅には2020年に仁和寺から贈られた御室桜が植えられています。
嵐電は1910年に開業し、1978年に京都市電がなくなってからは、京都に残る唯一の路面電車です。 乗り鉄で知られる藤井竜王がどの経路で御室へ向かうかはわかりませんが、電車好きには気になる最寄り駅です。
京都の顔ぶれ
立会人は佐藤康光九段(57歳)。京都府八幡市の出身です。 藤井竜王の番勝負で立会を務めるのは8局目で、これまでの7局は6勝1敗。 竜王戦では第36期第1局と第38期第2局を見届けています。
新聞解説は村山慈明八段。 記録係は生垣諒人三段が務めます。
ABEMAの中継は、1日目が佐藤紳哉七段と山本博志五段の解説、聞き手は宮宗紫野女流二段と砂原奏女流2級。 2日目は佐々木勇気八段と川村悠人四段の解説で、聞き手は香川愛生女流四段と内山あや女流二段です。
前夜祭にあたる両対局者決意表明式は、2日17時15分から仁和寺の参道に設けた野外特設会場で開かれます。 大盤解説会は4日11時から、立命館大学朱雀キャンパスでおこなわれます。
3勝目へ
能楽堂で先勝し、三嶋大社で2勝目。 6度目の仁和寺で、藤井竜王が3連勝を狙います。