王座戦挑決トーナメント準決勝 丸山忠久九段戦
― 元名人が立つ壁
第74期王座戦・挑戦者決定トーナメント準決勝 (7/24 藤井聡太竜王・名人 vs 丸山忠久九段) の見どころ。
王座奪還の道、最初の関門
7月24日10時。東京・将棋会館において、第74期王座戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で藤井聡太六冠(24歳)が丸山忠久九段(55歳)と対戦します。ABEMAで生中継され、解説は佐藤紳哉七段・三枚堂達也七段・佐藤慎一六段、聞き手は内山あや女流二段・和田はな女流初段が務めます。
藤井六冠は前期(第73期)、王座五番勝負を伊藤匠二冠に2勝3敗で落とし、王座を失いました。このトーナメントを勝ち上がれば、もう一度五番勝負の舞台に立てます。
勝てば決勝で待つのは、羽生善治九段を破って一足先に勝ち上がった広瀬章人九段。そこも制せば、王座を持つ伊藤匠への挑戦権が懸かります。
藤井 ― ここまでの道のり
藤井六冠は1回戦(5月12日)で斎藤明日斗六段、2回戦(6月26日)で佐藤天彦九段(元名人)を破り、準決勝へ進んできました。
丸山忠久 ― 元名人の意地
迎え撃つ丸山忠久九段は、名人2期(2000〜2001年度)・棋王1期(2002年度)のタイトル通算3期を経験したベテランです。2023年12月には史上10人目となる公式戦通算1000勝を達成し、特別将棋栄誉賞を受賞しました。
今期のトーナメントでは1回戦(5月7日)で屋敷伸之九段、2回戦(7月2日)で木村一基九段と、いずれもタイトル経験者を連破して準決勝まで勝ち上がってきています。
通算成績は藤井の1勝3敗
両者の対戦成績は、藤井の1勝3敗です。
2020年の竜王戦決勝トーナメントでは千日手の末に丸山が制し、2021年の叡王戦本戦で藤井が唯一の白星を挙げたものの、2023年・2024年の銀河戦決勝で連敗。直近2度の対戦はいずれも丸山に軍配が上がっています。藤井にとって数少ない、負け越したままの相手です。
見方を変えると、王座戦は藤井の通算23勝9敗(勝率.719)と、八つのタイトル戦の中で最も勝率の低い棋戦です。前期に王座を手放したことも、それを物語ります。最もつまずきやすいタイトルで、数少ない負け越し相手が待つ——。王座奪還を目指す24歳の六冠は、まずこの難関を越えなければなりません。