藤井聡太データラボ 対局を、記録する。数字で読む。
プレビュー 2026.07.14 王位戦

有馬の湯で巻き返しなるか
― 王位戦第2局の見どころ

第67期王位戦七番勝負・第2局 (7/15-16 中の坊瑞苑) の見どころ。藤井王位は0勝1敗からの巻き返し、伊藤匠二冠はこのまま連取なるか。

有馬で巻き返しへ

第67期王位戦七番勝負の第2局が、7月15日・16日の二日制でおこなわれます。

舞台は兵庫県神戸市・有馬温泉の中の坊瑞苑。 第1局を伊藤匠二冠に奪われ、藤井聡太王位は0勝1敗で迎える一局です。 持ち時間は各8時間。ここからの巻き返しが問われます。

落としてからが強い、はずだった相手

藤井王位が番勝負で初戦を落としたのは、今回で8度目です。

過去7度はいずれも、そこからシリーズを制してきました(防衛6・奪取1)。 王位戦だけでも2021年の豊島将之九段戦、2022年の同九段戦と、初戦の黒星を跳ね返した実績があります。

ただし今回の相手は、その”らしさ”を最も崩してきた男でもあります。 2024年の叡王戦、2025年の王座戦。 直近2つの番勝負は、いずれも伊藤二冠がフルセットの末に制し、藤井からタイトルを奪っています。

五たび目の番勝負

両者の番勝負は、これで5度目です。

2023年の竜王戦(藤井4連勝)、2024年の棋王戦(藤井3勝0敗1分)、2024年の叡王戦(伊藤2冠獲得)、2025年の王座戦(伊藤2冠獲得)と、ここまで2勝2敗。 今期の王位戦が、五分の星を分ける一局になります。

対戦成績は通算15勝7敗(持将棋1)。 第1局は藤井王位の先手番、角換わりから穴熊に囲うも138手で投了。 55手目の▲4五桂が誤算となり、公式戦14連勝がここで止まりました。

六戦六勝の湯の街

対局場の中の坊瑞苑は、藤井王位にとって過去6戦6勝、すべて王位戦での白星です。

有馬温泉は日本三古湯のひとつに数えられ、1400年以上の歴史を持ちます。 豊臣秀吉が深く愛した湯としても知られる地です。

第2局は先後が入れ替わり、藤井王位は後手番。 後手番での通算成績は219勝64敗(勝率.774)です。

顔ぶれ

立会人は福崎文吾九段、副立会人は山崎隆之九段です。 記録係は崎原実地歩三段が務めます。

福崎九段が立会を務めたタイトル戦で、藤井は13戦11勝2敗(勝率.846)。 好相性の顔ぶれのもと、前夜祭は7月14日17時から有馬グランドホテルで開かれます。

続く第3局は7月29日・30日、北海道登別市の登別グランドホテル。 有馬の湯で、まずは五分に戻せるでしょうか。