藤井聡太データラボ 対局を、記録する。数字で読む。
プレビュー 2026.07.04 王位戦

二強、静岡で相まみえる
― 王位戦第1局の見どころ

第67期王位戦七番勝負・第1局 (7/4-5 浜松八幡宮 楠倶楽部) の見どころ。藤井王位の7連覇か、伊藤匠二冠の初三冠か。

浜松で開幕

第67期王位戦七番勝負の第1局が、7月4日・5日の二日制でおこなわれます。 舞台は静岡県浜松市の浜松八幡宮楠倶楽部。 藤井聡太王位が防衛すれば王位7連覇です。 挑戦する伊藤匠二冠は、勝ち上がれば初の三冠となります。 持ち時間は各8時間。ここから長い七番勝負が動き出します。

藤井から2つを奪った男

両者の通算対戦成績は、藤井の13勝6敗。 数字だけ見れば差がありますが、伊藤二冠は番勝負で結果を残してきました。 2024年6月の叡王戦で藤井から叡王を奪い、2025年11月には王座も奪取。 藤井からタイトルを奪ったのは、伊藤二冠ただひとりです。 2002年度生まれの同学年。小学生のころからのライバルが、また番勝負で向き合います。

王位戦の藤井

舞台を王位戦に絞ると、藤井王位はここまで通算29勝6敗、勝率.829。 初戴冠は2020年で、以来この舞台を一度も明け渡していません。 七番勝負という長い戦いのなかで、この積み重ねがどこまで力になるか。 今期も、まずは第1局の入りが問われます。

家康を救った楠のもとで

対局場の浜松八幡宮には、御神木「雲立の楠」がそびえます。 樹齢は千年を超えると伝わる巨木です。 三方ヶ原で武田信玄に敗れた徳川家康が、この楠の洞に身を潜めて難を逃れた。 そんな故事の残る木のもとで、二日制の第1局が始まります。

好調のまま、第1局へ

立会人は森内俊之九段、副立会人は神谷広志八段です。 記録係は小林誠三段が務めます。 森内九段が立会を務めたタイトル戦で、藤井は11戦8勝3敗(勝率.727)。 副立会の神谷八段のもとでは3戦3勝と、相性のよい顔ぶれがそろいました。

現在、公式戦14連勝中の藤井王位。 好調を維持して、いいスタートが切れるか楽しみです。