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プレビュー 2026.06.22 王座戦

王座戦挑決トーナメント 佐藤天彦九段戦
― 失った王座への帰り道

第74期王座戦・挑戦者決定トーナメント2回戦 (6/26 藤井聡太竜王・名人 vs 佐藤天彦九段) の見どころ。

失冠から、挑戦者として

6月26日。第74期王座戦の挑戦者決定トーナメント2回戦で、藤井聡太六冠(23歳)が佐藤天彦九段(38歳)と対戦します。

藤井六冠は前期(第73期)、この王座戦五番勝負を伊藤匠二冠に2勝3敗で落とし、王座を失いました。

今期は奪われたタイトルを取り返す側です。挑戦者決定トーナメントを勝ち上がれば、もう一度五番勝負の舞台に立てます。

藤井 ― 2回戦までの足取り

藤井六冠はこのトーナメントの1回戦(5月12日)で斎藤明日斗五段に勝ち、2回戦へ進みました。

今年度はここまで7戦全勝。公式戦の連勝も12に伸びています。

佐藤天彦 ― 元名人が立ちはだかる

迎え撃つ佐藤天彦九段は、2016年から3期にわたって名人位を保持した実力者です。

今期は1回戦(5月28日)で西田拓也六段を破り、2回戦へ駒を進めてきました。

このトーナメントには羽生善治九段らも残っており、勝ち上がりの一角をうかがう一戦です。

過去対戦は8勝1敗、唯一の黒星は相矢倉

両者の通算対戦成績は、藤井の8勝1敗です。

2018年の朝日杯での初手合い以来、佐藤が藤井から挙げた白星は2022年11月の棋王戦の一局のみ。直近では2026年2月11日の朝日杯で藤井が勝っています。

これまでの戦型は相掛かり・角換わり・矢倉・横歩取りと多彩で、佐藤が中飛車に振った一局もありました。そのなかで藤井が唯一土をつけられた棋王戦は、相矢倉の戦いでした。

昨年は振り飛車もよく指していた佐藤九段ですが、最近はまた居飛車に戻りつつある感じです。本局で飛車を振るのか、それとも相居飛車の戦いになるのか。どんな戦型で入るかが、まず最初の見どころです。

もっとも、今年のABEMA地域トーナメント2026では、両者は羽生善治九段率いる「北関東ブリッツァーズ」のチームメイトです。今回は同じチームで肩を並べる二人が、王座戦の盤を挟んで向かい合う一局でもあります。

本局を制した方が、挑戦者決定トーナメントの準決勝に進みます。失った王座への帰り道を、藤井は着実に歩めるでしょうか。